2014年8月6日水曜日

1950年の100ドルが現在幾らか考察

大学初任給など日本の高度経済成長期に大きく変わったものは比較データとして使えない。商品の価格も先進国になると人件費は高くなり、一方大量生産で価格が大きく下がるものもあり比較が妥当かどうかは分からない。

食べなければ生きていけないので農産物で比較してみる。
米価格は昔は相対的にとても高かったのが分かっているので比較データとして採用しない。(そんな高い米を日本人は主食として食べさせられていたということで農家は大儲かりだったわけだが。)

農産物価格全般から見積もってみる。
http://www.ier.hit-u.ac.jp/COE/Japanese/discussionpapers/DP99.8/shintani-fig.PDF
に1950年から1996年までの日本農産物価格指数がある。これによると約6倍になっている。
当時はドル円レートが固定で360円。1996年は約110円である。為替差が3.5倍としておこう。
これによると6倍*3.5 = 21倍の価値があることになる。つまり1950年の100ドルは農産物価格として日本円に直すと1996年の時点で約21万円となる。

こちらに1970年からの穀物国際価格がある。
http://www.maff.go.jp/j/zyukyu/jki/j_zyukyu_kakaku/pdf/kaka_801.pdf
価格が落ち着いている時期でトウモロコシや小麦の安定している物だとドル価格としは倍程度でしかない。2014年はドル円レートは100円。2倍*3.6=7.2。
1950年と1970年の価格差がほぼないとすると当時の100ドル=7.2万円となる。1950年と1970年の価格差が分からないが、日本の農産物の価格推移からは値上がりはしているがそんなに変わっていない。1.2程度だろう。国際価格も同程度とすると7.2*1.2~8.5万円程度になる。

「約」を除いて書くと、当時の100ドルは今は240-600ドル、円では8.5万円-21万円。

2014年8月4日月曜日

ワークチェア

どの椅子が良いのかは体格によるので座って試すのが一番。

以下は私の体格での問題点。

aeron chair

がっちりしていてかなり良い椅子ではある。実際に自分の椅子として使用して、欠点だけ書くことにする。
この手の椅子は後ろに座ってランバーサポートをさせる椅子なのだが、後ろに座ると私は
×座面長調整ができないのでひざ裏が当たる。
×肩骨も当たる。
基本的に脚が長い欧米人用の椅子である。脚の長さが合えば最良の椅子だろう。
しかし、座面長調整ができなく、もう設計が古い椅子なのだなと思う。embody,mirra2など最近の椅子は座面長の調整が可能である。

Herman Millerの椅子の長所は皆つくりがしっかりしてぐらついたりしないことだろう。Herman Millerの椅子に比べると他のどの椅子も座った感じは頼りない。


ergohuman

○座面長調整が可能

△ランバーサポート機構は面白いが、ばねが緩くて実はあまり効果は無いのではないかと危惧する。
○オットマンがオプションでついてリラックスできる。
○1スイッチで3つの動作が可能で分かりやすい。
○安い。


この椅子は背中面も上下に動くが、一番下にしないと私は肋骨裏に当たる。調整に注意。



以下はオカムラの椅子。メッシュ張りで構造材がむき出しだが、オカムラの椅子は構造材が骨にあたるということが無い。GIUGIAROのデザインでデザイン優先であるが、そのあたりの細かい調整が日本製ということなのだろう。

contessa

○座面長調整が可能
○ランバーサポートが面で来て、上下だけでなく前後にも調整可能。

aeronと比べてメッシュが頼りない。(実際の耐久性を言っているのではない。)
ヘッドレストは大型が選択可能。必ず大型を選ぶこと。

baron

○座面長調整が可能
×ランバーサポートが線で腰に来て、当たりがやや痛い。
aeronと比べてメッシュが頼りない。(実際の耐久性を言っているのではない。)

contesssaとbaronは座面の形も違うので注意。

日本製ということもあるのだが、contessaもbaronもなぜか価格が高い気がする。座った感じから価格を想像すると7,8万円なのだが実際は50%増しの価格になる。その理由を考えてみると
  • 製品の線が細くて、頑丈さがない。いや、Herman Millerがむしろ頑丈すぎるのだろう。
  • 幅が小さ目の椅子である。
  • 最大の理由はaeron chairと比べてメッシュが頼りなくて安っぽく感じるせいだと思う。

leopard

前傾もできる面白い機構の椅子。座る位置で椅子の角度が大きく変わる。座面の前部に座ると前傾で止まり、後部に座ると後傾、リクライニングする。

将来の椅子は皆こういう機構になるのではないかと思う。しかし、後傾時に背もたれ角度のロックができないなどオフィスチェアとしては機能が全然足りない。今はまだ発展途上の椅子という感じ。また、この椅子もとても高い。

duorest

座っていないが、妙な書き方をしている製品があるので書いておく。
「デュオレストとは...。今までにない座り心地が徐々に評判を呼び、ドイツにてオフィスチェアへ変身を遂げる。特許取得国家は最大で24カ国にいたった。」
ドイツ人が開発し、ドイツの会社であるかのようが書き方をしているが次の文章が
ドイツはもちろん韓国で大ヒットし、2005年より日本でも販売を開始する。」
突然韓国が出てきている。はたしてどこの国の会社なのだろう?

調べるとドイツで開発したチェアの版権を韓国資本が買収し設立されたブランドであることがわかる。

どうしてこんな文章になったのだろう。なお、上の文章は代理店HPの記載であることを明記しておく。