大学初任給など日本の高度経済成長期に大きく変わったものは比較データとして使えない。商品の価格も先進国になると人件費は高くなり、一方大量生産で価格が大きく下がるものもあり比較が妥当かどうかは分からない。
食べなければ生きていけないので農産物で比較してみる。
米価格は昔は相対的にとても高かったのが分かっているので比較データとして採用しない。(そんな高い米を日本人は主食として食べさせられていたということで農家は大儲かりだったわけだが。)
農産物価格全般から見積もってみる。
http://www.ier.hit-u.ac.jp/COE/Japanese/discussionpapers/DP99.8/shintani-fig.PDF
に1950年から1996年までの日本農産物価格指数がある。これによると約6倍になっている。
当時はドル円レートが固定で360円。1996年は約110円である。為替差が3.5倍としておこう。
これによると6倍*3.5 = 21倍の価値があることになる。つまり1950年の100ドルは農産物価格として日本円に直すと1996年の時点で約21万円となる。
こちらに1970年からの穀物国際価格がある。
http://www.maff.go.jp/j/zyukyu/jki/j_zyukyu_kakaku/pdf/kaka_801.pdf
価格が落ち着いている時期でトウモロコシや小麦の安定している物だとドル価格としは倍程度でしかない。2014年はドル円レートは100円。2倍*3.6=7.2。
1950年と1970年の価格差がほぼないとすると当時の100ドル=7.2万円となる。1950年と1970年の価格差が分からないが、日本の農産物の価格推移からは値上がりはしているがそんなに変わっていない。1.2程度だろう。国際価格も同程度とすると7.2*1.2~8.5万円程度になる。
「約」を除いて書くと、当時の100ドルは今は240-600ドル、円では8.5万円-21万円。